熱帯メダカについて|熱帯魚飼育コラム
熱帯魚

熱帯メダカについて|熱帯魚飼育コラム

熱帯魚の飼育を楽しむために

キリーフィッシュ

キリーフィッシュと呼ばれる熱帯魚がいます。

キリーフィッシュは古くからキプリノドングループと呼ばれてきた魚たちのうち、特に卵生の種類に対してつけられた愛称です。

キプリノドンは日本のメダカにも関わりの深いグループで、かつてはメダカもれっきとしたキプリノドンの一員でした。

ところがこのグループの分類は二転三転しており、含まれる魚たちの学名もしばしば変わり続けています。

なお、現在ではメダカはダツに近い種としてキプリノドンとは別グループと考えるのが一般的です。

ところでキプリノドンにはメダカが含まれていたことから、今でも慣習に従ってキプリノドングループはメダカの仲間として訳され、その繁殖形態によって、卵生メダカ、卵胎生メダカ、胎生メダカなどと呼ばれています。

混迷をきたし続けるキプリノドンの分類ですが、キリーフィッシュという呼び名だけは、今でもこのうちの卵生メダカを指す言葉として広く使われています。

熱帯卵生メダカ

熱帯卵生メダカとはキプリノドン目、すなわち、かつてメダカが属していたグループのうち、卵生の種類に対して使われる呼び名です。

わざわざ卵生と強調するのは、このグループには卵を産む卵生魚の他、親魚の体内で卵が孵り稚魚を産む卵胎生魚と、胎盤を持った親魚が稚魚とへその緒でつながっている胎生魚がいるからです。

熱帯卵生メダカの多くは6センチ前後のたいへん美しい姿をしていて、赤、黄、緑、青、紫、のビビッドカラーや、パステルカラー、そしてメタリックカラーと、ありとあらゆる色彩を身にまとい、古くから世界中のファンを魅了してやみません。

熱帯卵生メダカはとても寿命が短いため、繁殖を前提として飼育される熱帯魚たちです。

そのため、通常は雌雄のペアで販売され、雌雄のどちらかだけだと極端に商業的価値の下がってしまう種類と言えます。

熱帯卵胎生メダカ

熱帯卵胎生メダカは親魚の体内で卵が孵り、稚魚を産む熱帯魚です。

グッピーやプラティなどのポピュラー種を除くと、どちらかというと一部のファン向けに輸入される熱帯魚と言えそうです。

卵胎生メダカの原種は一般にあまり目立たない控えめな色彩をしていますが、この仲間にあってひときわ目をひくのが小型ポエキリア属で、このグループは他の熱帯魚には見られない繊細で特徴的な美しさがあり、同じ種でも地域によるバリエーションも豊富で、たいへん興味深く魅力的な熱帯魚です。

熱帯卵胎生メダカを飼育する場合は弱アルカリ性の水が適していると言われます。

ただ、実際に飼育してみるとPHや硬度はよほど極端でない限り、あまり神経質に考える必要はなさそうです。

それよりも水の清潔さが肝心で、特に窒素酸化物の蓄積には注意します。

大型種やグッピーなどには十分な水流と新しい水を与えてあげると調子が上がってきますし、ドワーフモスキートフィッシュなどの小型種の場合は止水環境に適応できる種も多く、バランスさえ取れていれば数ヶ月も水換えせずに状態良く飼育できる場合もあります。

熱帯胎生メダカ

熱帯胎生メダカは親魚と稚魚が胎盤でつながっている熱帯魚です。

生まれた稚魚にはへその緒もあります。

卵ではなく子を産むという点では卵胎生メダカと同じですが、卵胎生メダカとは産児のシステムが全く違うため、卵胎生メダカに対して、真胎生メダカなどと呼ばれたりもします。

卵胎生メダカに比べて大きな稚魚を産む傾向にありますが、産まれてくる稚魚の数はたいへん少なく、養殖には時間のかかる熱帯魚です。

熱帯胎生メダカは総じて目立たない体色ながらも愛嬌のある優しい顔立ちと神秘的な繁殖形態が魅力的な熱帯魚です。

入手は困難ですが丈夫で飼いやすく繁殖も容易です。

ただし、とにかく稚魚の数が少ない上に、育ててみたらオスが一匹だけだったということもありますので、特に幼魚期はこまめな換水と1日2回以上の給餌をしっかり押さえて、全ての稚魚を育て上げるつもりで飼育することが大切です。

熱帯メダカについて

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